濃厚クラシック鳴ちゅる。『大井食堂』徳島・鳴門



「お好きなとこどうぞ!」と元気なお姉さんに言われ、入って左側の光がよく差し込む席へ。イスを引く。ガッ! 気を付けたものの、思いのほか響いた音にちょっと緊張。反対側でおくつろぎのおとうさん、すみません。


「ちくわうどん」400円を注文。すぐに運ばれてきたそれは、この地に根付くクラシックな鳴門うどん(現地在住の写真家・中野晃治さんは「鳴ちゅるうどん」と名付けた)。ああ県外でなかなかお目にかかれない、この感じ。

特徴はきざみ揚げと麺。とくに、初めての人は麺の形状に驚くはず。短いの、短いの、時折長いの、でも総じて短く、細い。台湾の麺線にも近い、お吸い物的な存在。“啜る”ではなく“吸いこむ”、または“かっこむ”ようにして夢中で食べる。

だしも真っ当に引かれたことが伝わる旨さ。次はいつ来れるのか分からないのだから、一滴も残したくないと思った。先ほどのお姉さんが頻繁に水を注ぎに来て、にっこり。「おいしいです、とっても」。今日から2日間、みっちりうどん漬けになるというのに1軒目からすでに箸が止まらないほどに。

ごちそうさまでした。

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