工房生まれのクラフトうどん。『饂飩工房 うばら』大阪・天王寺



ぱっと目を引く紅葉色の外観。ランチ前を狙って来たつもりでしたが、お店の前をうろうろする3人組の姿に、もう30分でも早く出発しなかったことを悔やみましたり。うう。

とはいえ。以前の来阪で“売り切れ終了”に地団駄したのを思い返せば気持ちはだいぶ明るいもので。店先で涙を飲んだいつかの経験が、あまり得意ではない「並ぶ」という行為をポジティブに変換してくれるのでしょうか。3人組の後ろでしばし待ち、手前のカウンター席へ。あちこちで大阪弁が飛び交う、元気なお店です。

「ぶっかけ」を注文。美しいうねり、清廉とした佇まい。一口すすり、麺の体幹が強いなと思いました。入りは舌が潤うみずみずしさで、内側に凛としたひき。でもって、喉ごしは最後までエレガント。量産品には宿らない刹那で重層的な魅力に、このお店が“工房”と謳う理由が少しだけ分かるような気がしました。

ある強い意識の下、人の手で作られたものに息づく生き生きとしたクラフト感というのでしょうか。それがずんと伝わる一杯。

そりゃあ一度この味を知れば、ふたたび“売り切れ終了”に面しようと何度でもアタックしちゃいますとも。

ごちそうさまでした。

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