19/02/08

だしににじむ、人柄。「うどん吉」(福岡・藤崎)


「うどん吉(きち)」は高取に店を構えて約30年、女将と大将でのんびり営む小さなお店だ。あゝもうこの外観からして心躍る。この「まちのうどん屋さん」感って1年や2年では醸し出せない財産だ。カウンターの隅っこに座り、ごぼう天うどん450円を注文。

だしは澄みきり、終盤までクリーンな印象が続く。過剰な甘みや塩味は加えず、基本に忠実に、丁寧に引いてあるんだろうなあ。ごぼう天の油分も加わり、細胞にみるみる浸透していく凡常な表現と承知の上で使っちゃおう。「二日酔いの胃にも優しい」やつだ。女将に感動を伝えると「あら~本当?うれしいわ~」と、だし同様、穏やかで温かなお人柄。

自家製麺はやや細め。お箸で持ち上げフウフウ息を吹いている間に切れてしまいそうな柔らかさだが、その中にしっとりとした伸びやかさも持ち合わせている。

そういえばメニューの「キムチうどん」、その下の「手作りカレー(うどん)」も惹かれた。次こそは。

ごちそうさまでした。


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