18/11/13

一反木麺。「めんいち」(群馬・高崎)


あるとき、高崎での取材が想定より早く終わり、しめしめとかねてからチェックしていた「めんいち」を目指した。ガラス戸を引くと左手にカウンター、右手に小上がりがある。雰囲気のある、静かなお店だ。

寡黙なご主人が厨房の奥で作業をしている。水や天ぷらはセルフでどうぞ、という力の抜け方が心地いい。讃岐うどんを謳っているが、地元の名物「ひもかわ」もちゃんとある。ひもかわとは、幅の広い麺で中には幅15cm(!)なんてのもあるユニークなご当地うどんだ。

その「かけうどん」を注文した。麺の幅は3~4cmだろうか。持ち上げたときの、ぺろんと箸にしなだれかかる様子はまさに一反木“麺”。麺肌がワンタンのようになめらかで、上唇と下唇で挟むようにして食べると、つるみをよく感じられる。

つゆは醤油をきりっと効かせた関東風。思えば全国的に讃岐うどんブームがあって、かつて「黒いつゆ」と揶揄された東京でさえ今や透き通ったつゆが主流なのだから、こういう味ってむしろ貴重だなあ。なんだか無性にありがたい気分になった。

ごちそうさまでした。



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