長野・松本駅に併設する「麺やBAKU」は、コの字カウンターだけの小さなお店。電車待ちのちょっとした時間に立ち寄れそうな気軽さと同世代とお見受けする大将の人あたりのよさが、初訪問の緊張感を早々に解いてくれました。
うどん店のつもりでお邪魔しましたが、うどんメニューの横には「あごだしラーメン」に「鯛だしラーメン」、「信州みそ豚骨ラーメン」と、なんだか魅力的な文字もずらり。一瞬心が動きかけたけど、初めてのお店なのでここはぐっと堪え、ラー……じゃなくて、うどんを注文。
シンプルにかけうどん(390円)と好物のえび天(150円)。大将、お願いしま~す。
ほどなくしてうどんのお出まし。あら、ワカメに水菜までついてきました。こういうのうれしいな。
好物のえび天、すぐ乗せちゃう。秒で乗せちゃうよ。
アップもどうぞ。琥珀色のだしは見た目よりさっぱりとした味わい。うんうん、いいねぇ。うどんの方はもっちりと密度を感じさせる仕上がりだけど、かと言って重さはなく、控えめなコシでいい感じ。不必要に媚びない愚直な佇まいが、だしの印象に合っているように感じました。何事もバランスだもんね。
次にお邪魔する機会があれば、ラーメンも食べちゃおうかな。
そうそう、お店の隅っこに積み重なる麺箱にも注目(中華麺用かうどん用かは不明)。製麺界の横綱・三河屋製麺や浅草開花楼もそうですが、麺箱のフォントってなぜあんなに素敵なんでしょうね。もはや文字面(づら)だけでお腹空いてきちゃいません? ちなみにこの清水製麺、地元・松本で1953(昭和28)年創業の老舗だそうです。ラーメンにお詳しい方はご存知かも。
「麺やBAKU」さん、ごちそうさまでした。
長野取材2件終わり。うどん食べて一旦戻る。 pic.twitter.com/qiJB4X9Rw9
— 井上こん|うどんのお姉さん (@koninoue) September 11, 2017
相変わらずブログの更新ペースが遅く、もし、万が一、楽しみにしてくださっている方がいるならば申し訳ないです。全訪問店の記事を死ぬまでに書けるかさえ怪しくなってきました。