初めてこの店の2階へ足を踏み入れたとき、小さなため息がもれ出ました。お昼なのに薄暗くて、でも空気が温かくてなんて素敵なの、と。
三鷹駅から5分。2010年秋オープンの「UDON STAND GOZ」は、2階建ての小さなお店。ガラスの引き戸を開けると白木のカウンターが数席、その脇の狭い階段を上がれば、1階とはがらっと趣が異なる古い居間のような素敵空間が迎えてくれます。
▲2階の一角に製麺スペースがあります
店名の由来は店主・幸内さんの故郷、新潟の五頭山から。新潟産食材を用いた一品料理も人気で、ゆる~り楽しんでいかれる人も多いとか。
▲なすの揚げ浸し。キンキン冷え冷えで美味!
▲柚子うどん(温)
都内の某讃岐うどん店で修業を積んだ店主さんが目指すのは、京風の讃岐うどん。昆布と鰹節、鯖節を使用しており、柔らかく丸い風味から店主さんの「出したい味」が伝わってきます。
手打ち麺は見た目よりも硬さがあって、びっくり。出汁が京風だからと、なんとなく京都のあの柔い麺を思い浮かべていた節がこちらにあったせいかな。なめらかな表面に歯を入れると、思った以上にしっかりとした粘り。コシや伸びは控えめなタイプ。
次回は新潟のお酒も頼んでみよう。ごちそうさまでした。