17/08/15

最近の緩やかな福岡うどんブームについて思うこと。


うれしい。福岡うどんの波が来ている。正直、昨年まではこう言い切ることにためらいがあり、口にしてもそこには希望的ニュアンスが含まれ、やや説得力に欠けたと思う。だが、以前までの「好意的に見ればそう見えるが、否定的に見ればそう見えない」というぼやぼやラインは超え、イチうどんウォッチャーとして勢いがあるのは福岡うどんだと言える。

(補足すると、私が「福岡うどん」と括るのは、便宜上そう呼ばないといけない場面があるほど福岡のうどんの層が厚いから。これを快く思わない人もいるだろうけれど)

2016~2017年の間に都内に誕生した福岡系うどん店をおさらいしてみると……

  • 『博多うどん酒場 イチカバチカ』(恵比寿&吉祥寺)
  • 『二○加屋長介』(中目黒&大手町)
  • 『官兵衛』(市ヶ谷)
  • 『博多どんたく』(亀戸)
  • 『どんとね』(京橋)
  • 『大地のうどん』(高田馬場)
  • 『久留米うどん』(渋谷)

ちなみに、それ以前からあるのは

  • 『ウエスト』(町田)
  • 『丼拓』(八重洲)
  • 『玄海唐津』(保谷)
  • 『よかよか』(有楽町)
  • 『肉肉うどん』(池袋)
  • 『九州肉うどん まさ家』(大塚)
  • 『武膳(orBUZEN)』(各所)

など。このわずかな期間で倍以上になったのかと思うとなかなか感慨深いじゃありませぬか。うるうる。 テレビや雑誌でも福岡のうどんが取り上げられることがぐっと増えたことだし(かくいう自分もせっせと書いている一人)。

(上画像は5月OPENの『久留米うどん』のごぼう天うどん。とくに久留米の『久留米荘』を知る人は絶対に行った方がいい)

そうはいっても、福岡系の勢いがあるというのは加速度的な意味であって、今、東京でランダムに選んだ100人に「うどんといえば?」と聞けば、やはり9割の人が讃岐うどんと答えるだろう。東京における「うどんといえば」の牌は埋まっているのだ。

20年前とは事情が違う。福岡うどんはかつての讃岐うどんのようなブームにはならないだろう。でも、それでいいと思う。今はこの緩い波を大切に、最終的に稲庭うどんとか伊勢うどんとか全部ひっくるめてラーメンのような「ぼく味噌が好き。キミ醤油が好き。みんな違くてみんなハッピー」くらい優しい世界になるといい。そんな期待感を持ちつつ、引き続きウォッチングに励みます。

ああ、来週からの福岡出張の準備をしなきゃ!

(上画像は個人的にもっとも東京進出してほしい『牧のうどん』のごぼう天うどん。コンサルタントのサカキシンイチロウさんは同店の東京進出が難しい理由を著書に書いていらっしゃるけれど、ファンとして希望は捨てません。“柔”の、さらに柔らかいver.“超柔”の世界をもっとみんな知るべきだ。まじで極楽です)


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