17/06/06

商売っ気のなさに惚れました。「木屋」(福岡・祇園)


少しずつではありますが、東京でも認知度が高まりつつある博多うどん。少し詳しい方なら、博多うどんといえばまず「みやけうどん」「因幡うどん」あたりを思い浮かべる方が多いと思いますが、ここ冷泉町の「木屋」もまた歴史のある博多うどんのお店です。

地下鉄「祇園」駅から歩いて数分、ご家族で営む「木屋」があるのは観光客はあまりいないであろう静かな路地。たしか今の大将(息子さん)で3代目だったと思います。

画像はごぼう天うどん440円。ごぼう天は細く薄くささがきしたものを軽やかに揚げており、じゅんわぁと出汁を吸いとろとろになるともう……。全身の力が抜けてしまうような幸せな味に。

やや細めの麺はくったりと柔らかく、勢いよく啜ると切れてしまうのでそ~っと口に運んではむはむ。弾力も粘りも控えめで、ごぼう天同様、ぐいぐいと出汁を吸う素直さがポイント。雑味の無い穏やかな出汁が主役で、麺は具といったところです。

もちろんここは「うどん屋」でそれはお商売なのだけど、“売りまっせ売りまっせ”という前傾姿勢のなさが本当に好き。ゆったりとした空気が流れる静かなお店で、お客は私以外にはカウンター越しに大将と会話を楽しむご家族だけ。おそらく地元の方でしょう。山笠の話題などに耳を傾けながら最後の一滴まで飲み干し、いい気分でお店を後にしました。

ごちそうさまでした。


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