16/12/11

大地の子、その名も和助。「うどん和助」(福岡・天神)


2016年夏のある日も、いつものプライベートうどん旅で福岡にいました。この日訪れたのは、豊前裏打会に属し、我が愛する「大地のうどん」の空大将のお弟子さんにあたる「うどん和助」。本店を別府の方に構え、2号店となる天神店(オープン日:2014年7月14日)は、昭和通りから一本入ったところにあります。

※「大地のうどん」高田馬場店オープン時の記事はこちら
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これこれ、このお箸がうっすら透けて見えるクリアな麺が豊前うどんのお約束。加水率50%と低温熟成が成せる透明感と食んだときのぷるぷる感がなんともエロティックで。舌から上顎、そして咽頭をねっとりなめられるような感じというか……とてつもない色気でありやす。でも歯を入れれば、硬いという言葉とは別次元の良質な弾性も持ち合わせているから不思議。

「大地~~」のオーナーさんやお弟子さんとお話すると、この麺って本当にみなさん命がけといってもいいくらいの気迫で生み出していることが分かり、啜りながらその話を思い出してはド部外者のくせに目頭を熱くするくらいには肩入れしています。

実は、「津田屋官兵衛」率いる豊前裏打会っておもしろい仕組みを取っていて、麺・つゆともに使用素材は決められているのですが、それらの使い方は店舗ごとに異なるので同じ「豊前うどん」を謳っていたとしても微妙に違いが出るんです。余談ですが、熟成時間や加水面では自由だとしても【店舗で打つ】のが決まりなので、「豊前うどん」を看板に掲げるにもかかわらず工場配送の冷凍麺を使っていた某店は先日会から除名されました。誤解のないように補足すると、冷凍麺=まずいという話などではなく、看板を背負うならば帰属する会のルールに則ろうねということを前提にしています。それに私も実際に食べたけど、そもそも味が「う~ん……?」でした。といってもその某店は店名を変えずに営業されているので、あまりコンディションのよくないものを食べた人に「豊前うどんなんて大したことないじゃん」なんて言われてしまうと、ファンとしては正直つらいところがあります。

話を戻すと、やはり弟子筋とあって「大地~~」と「うどん和助」の麺は似ていて、何に特徴を持たせようか、どうお客さんを魅了しようかという店主の想いを感じる気がします。

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月並みですけれど、「食べた人にしか分からない」という言葉がこんなに当てはまるうどんもそうないかもしれません。たったの一口で“未豊前”な方のうどん観を変えること必至。かけつゆは昆布や鰹節、雑節それぞれの出汁を存分に感じられる味わい。どれかが突出することなく、とてもいいバランスで仕上がっています。

ごちそうさまでした。

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