16/08/07

イリコ香る、TOKYO讃岐の主軸店。「丸香」(東京・神保町)


いつかいつかと延ばしてやっと書きました、神保町「丸香」。メディアのうどん特集ではド常連、東京の讃岐うどんシーンを引っ張ってこられた人気店です。久しぶりに伺ったこの日も、猛暑をものともせず長い行列ができていました。にしてもこの日は本当に暑かった! 照りつける太陽に思わず戦線離脱しそうになりましたが、否! 心頭滅却すれば火(陽)もまた涼し。苦労なくしてスカヴァティーあらず。

ところで店員さんの客さばきが華麗なこと! 厨房との連係プレーで、並んでいるお客にばんばん注文を聞き、いざ着席したらスッとうどんが出てくる圧巻の場回しでございます。すんばらしや。

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▲白丸に「香」のロゴ。消炭色の壁とのコントラストも相まって凛とした印象。

一体、1日何回転し、どれだけの小麦粉を使うのか気になります。某人気うどん店Kさんでは1日あたり25kg×4回分(これを1人で回すというから驚き)だといいますが、「丸香」もそれくらいかな。私なぞ、600gそこらで翌日の筋肉痛に悩まされているですよ。

ちなみに、店名は「丸香丸特 雀」(日清製粉)、通称「特雀」というポピュラーな小麦粉に由来するといわれています。讃岐うどん向きだと「緑あひる」も有名ですが、「特雀」の方が打ち置きに強く、ボーメ値や加水率の面からみて扱いやすいと聞きます。私は「白椿」という小麦粉が好きで上記2つは試したことがないので、いつか打ち比べしたいな。

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さて、この暑い時期におすすめなのが、冷やかけ(420円)にすだち(時価)のトッピング! 「丸香」の特徴でもある強いイリコ出汁を爽やかな酸味でキュッと引き締めた、夏うどんにございます。

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▲丼が目の前に現れた瞬間、真っ直ぐに立ち上がるイリコの香りが鼻腔を突き抜けます。大門「甚三」と同じくらいのインパクト

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▲このツヤ。よしっ今月の待ち受けはキミだ!

多くの人を魅了する麺は噛めばむっちり、歯をぐいっと押し返される感覚があります。イリコの海で交わされる、この無言のコール&レスポンスが楽しいったら。神田「香川一福」や水天宮「谷や」よりやや力強く、腰の据わった男麺です。

また、あくまで想像ですが、これが仮に京都風の昆布出汁だと剛柔のバランスが崩れてしまうんだろうなぁ。これだけの鮮烈なイリコ感があってこそ輝く麺なのだと。

そうそう、先日大分から上京していた友人におすすめしたところ、翌日さっそく足を運んでくれたそうで、「最初はそうでもないと思ったけど(え?)、食べるうちにハマっておかわりしようか迷った!」と言っていました。柔麺慣れした九州人も魅了する1杯ということですね。

ごちそうさまでした。


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