17/06/03

アイディアマン倉田さんのもちもち麺。「うどきち」(埼玉・狭山ヶ丘)


埼玉うどん界の盛り立て役のお一人、倉田將昭さんのお店「うどきち」があるのは埼玉県所沢市、「狭山ヶ丘」駅から徒歩5分ほどの住宅街。3周年を迎えた昨秋、生家を改装(ほぼご自分で!)して移転オープン。『散歩の達人』2017年2月号の取材では大変お世話になりました。

かつて倉田さんが滞在した奈良県今井町の古民家をイメージした店内。お店と分かってはいてもやはり生家であることを伺っているからか、思わず足を崩してしまう心地よさがあります。特に窓際の縁側。春先なんてポカポカ陽気の中、どうぞ昼寝していってくださいなと言わんばかりの佇まい! 甘い誘惑に負けそうになるも(他のお客さんもいることだし)まだ一線は超えていません。いつか……!

こちらは九州産チクゴイズミと全粒粉を独自ブレンドした“もち麺”。てらてらと光を放つ灰褐色の麺は、一度見れば記憶に刻まれるインパクトで、しっとりなめらかな表面に歯を入れれば顔全体が小麦の香りで包まれるような感覚。そして、広がる甘み。

つけ汁は後引く塩気が特徴の塩肉汁。 ノーマルな肉汁が“畑”だとするなら、こちらは間違いなく“海”! じわ~っと染みるイカの出汁にアオサが磯感を倍増させ、サービスで用意されている二番出汁を注げば絶品スープに。ご飯を入れたら極上雑炊になるぞ、と悪い企みも生まれちゃいます。

新発売のトッピング“揚げネギ”も甘くて美味しいです。使っているのは、ミネラル豊富な大地で育った千葉県産ヒカリネギとのこと。

さて、下の画像は別日。こちらは一転して、北海道産キタホナミで打つ“田舎麺”です。うねうねと強いウェーブがかかり「うりゃ、負けてたまるか」とわっしわっし食べるタイプの男麺。つけ汁はお店の看板である肉汁です。

鰹節に昆布、椎茸、イリコの旨味いっぱいのつゆに豚肉のコクもプラスされた肉汁。ネギは油にくぐらせて香りを引き出し、油揚げだって事前に焼き目をつけるなど、手間を惜しまない倉田さんならではの完成度で力強い田舎麺を包み込みます。はぁ~美味しい!

また、うどん粉にかん水を混ぜた“ハイブリッド麺”や真っ黒なビジュアルの“竹炭ブラック麺”などの変わり麺、さらにつけ汁も季節ごとに新しい挑戦をされるなど、アイディアマンである倉田さんの手にかかればうどんの可能性はぐんと広がるのです。

ごちそうさまでした。

 


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